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【レビュー】ほしいのは「つかれない家族」

ほしいのは「つかれない家族」 ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ

他の家庭の家事育児のしかたを知ることで、自分たち家族の良いところ、改善点がみえてきます。

とくに海外の家族のありかたを知ることは、当たり前として気づいていない常識を気づかせてくれます。

本書では、イラストレーター、コミックエッセイストのハラユキさんが東洋経済オンラインの人気連載を書籍化したものです。

日本、海外の家族にインタビューして、「つかれない家族」はこんなふうに暮らしているのをまとめています。

■書籍の目次
第1章 わが家が「つかれる家族」だったわけ
第2章 「つかれない家族」に共通している6つのこと
第3章 「つかれない家族」はこんな風にくらしている
第4章 そしてわが家は「つかれない家族」になれたのか?

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ほしいのは「つかれない家族」


■「つかれない家族」に共通している6つのこと

書籍内で複数の家族が紹介されています。

ただ、よその家庭の話はあくまで「参考例」として、時間をかけて試行錯誤して「自分の家庭に合うやり方」をみつけていくのが大事です。

家族によって家庭の状況は大きく異なっているからです。

例えば我が家では私が在宅勤務、妻が出社勤務なので、それに合わせた家族のあり方を模索中です。

ただインタビューを通して「つかれない家族」には共通点がありました。

子育て中でも仲がいい(ように私には見える)カップルには考え方や暮らし方に共通点があるということ

本書では6つの共通点が紹介されています。

  1. 自分の役割に満足している
  2. 話し合いができる
  3. お互いのことをパートナーだと思っている
  4. 分担を「性差」ではなく「個人差」で決めている
  5. こだわりがあるもの以外は、「時短」「外注」「合理化」している
  6. 「大人時間」(子どもなしの時間)を大事にしている

とくに日本の夫婦において大事だと思えるのが、お互いのことをパートナーと思い、かつ話し合いができていることでしょうか。

男性の長時間労働で、コミュニケーションがとれないまま1日が終わる、そんなワンオペで頑張っているケースもあると思います。

また稼いでいる額で力関係が発生してしまったり、性差で家事育児の分担がされてしまう風習が日本だとまだまだあるように感じます。

でもその考えは海外では当たり前ではなくて、お互いに家事育児を進めていく考えがあります。

それは時間的な公平性ではなく、その家族にあった分担を話あって考えていくものです。

また大人時間の時間(子どもなしの時間)を意識的に取っている夫婦ってまわりでは聞きません。

我が家でも大人時間を取れていなかったです。

意識的に計画しないと作れない時間なので、月に1回など取れるよう計画していきたいと思います。


■海外の家族と比較して

・「絶対に子どもと一緒に寝るべきか」を考えてみる

夜赤ちゃんと一緒に寝ていると、授乳の度に起こされたり、子供に蹴られたりして、睡眠の質が確実に落ちます。

海外では子どもと寝室が別で寝て、親の睡眠時間を確保しています。

妻も赤ちゃんが産まれたての時に、夜三時間おきの授乳に睡眠時間を奪われていました。

赤ちゃんの寝顔が可愛いのはありますが、生活を成り立たせるためにも、寝室を別にしてみるのはありだと思います。

※赤ちゃんによっては、離れて寝るのが適さない子もいます。赤ちゃんにあった睡眠の方法を模索していくのがよいでしょう


・日本の家庭料は手間を掛けすぎ?

スペインの場合、火を使う凝った料理は1日1食が多いそうです。

同じようなパターンは欧米では主流で、子どものお弁当もシンプルサンドイッチです。

我が家では夕飯は火を使った料理をしています。

でも朝食はヘルシオでパンとソーセージを焼くだけのシンプルな朝食にしています。(スイッチひとつで手軽にできます)

また毎朝同じメニューにして、朝食は手を抜いています。

でもヘルシオで焼くトーストが美味しすぎて飽きないんです。

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朝食の定番 ヘルシオ チーズトーストパン


普段私は自炊をして夕飯を作っています。

でも自炊が面倒になったら、妻の会社帰りに惣菜を買ってきてもらいます。

たまに食べる出来合いの唐揚げは子供が大好きです。

手抜きをしたとしても子供は満足してくれます。

親も夕飯を作る手間が省けてそのぶん楽ができます。

「手抜き」に罪悪感を持つ必要ないと思います。

本書内でくわばたりえさんが惣菜を使うことにたいして、「手抜き」ではなく「息抜き」という言い方をされているとあります。惣菜も必要に応じて「息抜き」として活用していくのがいいですね。


■ワンオペは過酷

仕事をこなしつつ、育児もこなし、朝から晩まで気が抜けない日々が続いてく。

ワンオペは過酷です。


・育児スキルの違いによる断絶

パパが育児に参加していくにあたって、育児レベルの低さが問題になるのではと思いました。

赤ちゃんが産まれたときからママは育児レベルが上がっていきます。

パパは育児参加のスタートが遅れると、家事育児をやろうにも何から気をつけてよいかわからず途方にくれてしまいます。

そうなると悪循環です。

家事育児に参加できないためスキルが低い、それによってパパが育児をすると余計に時間がかかり、夫婦のコミュニケーションが悪くなる…

ママがワンオペで疲れている時に、パパは何をやっているんだという気持ちになるのはあると思います。

ただ少しだけ育児の参加が遅れた「ハンデ」があるとお互いに自覚してみるとよいでしょう。

パパとしては、育児の立ち上がりに時間がかかることを意識したうえで、スキル習得するとコミュニケーション不全にならなくていいと思います。


・身も蓋もない話

身も蓋もないですが、ワンオペのつかれを減らすいちばん手っ取り早い方法はお金です。

ワンオペ育児というのは「お金に換算すればかなりの高額になる量と内容の労働を無報酬でひとりでやっている状態」のことだから、だからこそ、つらいのです。

ワンオペが辛いのは、仕事で負荷がかかかっているうえに、育児でそれ以上の負荷がかかり、ひとりなのに二重で対応が必要だからです。

そして、ワンオペでとくに危険だなと思うのは睡眠時間がとれないことです。

あまりにも眠たすぎると、眠るべきか(仮眠)をとるべきかも判断できないことがあります。

睡眠時間を取れないと、ネガティブになるし、判断力も落ちるし、イライラして喧嘩になってしまうし、いいことがありません。

じゃあ、睡眠時間を増やせばいいじゃんというわけにも簡単にはいかないのが難しいところです。


そこで、時短家電や家事代行サービスなど、お金で解決してしまうのが手っ取り早い方法です。

優先順位を見直していくことをせずに、小手先の手段で改善しようとしても限界があります。

家電製品などにお金を出すのが優先順位低いのであれば、働き方や分担をかえるよう夫婦で話し合っていく必要があります。

我が家では先行投資と考えて積極的に時短アイテムやサービスを利用しています。

とくに共働き家庭でよく言及される、食洗機、ホットクック、ヘルシオ、全自動洗濯機、ルンバを導入して確実に時短につながっています。

先行投資して良かったと思っています。

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■おわりに

巻末に、「つかれないリスト」が載っていて、共働き家庭に役立つサービスやガジェットが載っています。

準備できることは準備して、家事育児をのりこえていきましょう。

家事育児分担や家庭内コミュニケーションに、正解はなく、その家族にあったやりかたを夫婦で話あってみつけていくのが大事です。

この本を読んで我が家も参考にできそうな箇所がいくつもありました。

この本がヒントになって「つかれても幸せ」と言える家族が増えることを祈っています

家事育児は大変ですが、それ以上に子どもは可愛いです。

私も「つかれても幸せ」といえる状態にしていきたいと思います。



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