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【本のレビュー】ワーママはるのライフシフト習慣術

「ワーママはるのライフシフト習慣術」はワーキングマザーのかたが書かれた本です。

著者は実際にライフシフトとしてサバティカルタイムを現在取得中です。

この本では、「これからの人生をライフシストするための習慣術」をテーマに、誰もが実践可能な、家庭もキャリアもしたたかに楽しく続ける人生戦略をまとめています。

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ワーママはるのライフシフト習慣術


私は過去にリンダ・グラットン著のLIFE SHIFTを発売当初に読んだ時に、著者と同じような感想を持ちました。

ライフシフトの意味は、「人生の向きや位置を変え、人生に変化を起こす」 です。「教育 → 仕事 → 引退」の3ステージの時代から、長寿化により、 ステージの移行を数多く経験する「マルチステージ」の人生 が到来する、今からどう「変化」するのか? と問う内容に「ぐぬぬ」と考えさせられました。


教育→仕事→引退の3ステージから途中にまた教育をはさんで、マルチステージの人生を生きていくのは実際には難しそうだと感じました。

ただこれからは一つの会社に縛られないことが必要です。

私は自分の職種であるプロジェクトマネージャーの幅を広げて、食いっぱぐれないようにしたいと考えました。具体的には転職をして、職種の幅を広げる道を選びました。

今回、ライフシフト習慣術の本を読んで、LIFE SHIFTでは具体的な行動がわからなかった箇所の進め方を理解できました。



■目次 「ワーママはるのライフシフト習慣術」

目次
第1章 「仕事」の習慣──夫婦は共同経営者、自分のキャリアを大切に
第2章 「人間関係」の習慣──ライフステージに合わせた思考法
第3章 「子育て」の習慣──親も子も自立する関係
第4章 「お金」の習慣──家族と自分のために経済的自立を目指す
第5章 「学び」の習慣──人生を豊かさを決めるエッセンス


■「仕事」の習慣──夫婦は共同経営者、自分のキャリアを大切に

共働きで子育てをしていると、日々の時間がまったくありません。

元々時間が不足しやすい環境に加えて、どちらかが長時間労働だとワンオペになり、家庭崩壊の危機です。

時間的に厳しい環境の中でいかにライフシフトを進めていくのか、短期目線だけではなく長期目線で、夫婦で取り組んでいく必要があります。

あまり夫婦で深く話し合いもせずに、暗黙的に男性のキャリアを優先して、女性が不利益を被る状況のキャリアを選んでしまっている家庭もあるのではないでしょうか。

夫婦でお互いのキャリアのアクセルの踏み所を調整すると、家庭のリスクヘッジにもなり、キャリアの構築ができるので採り入れていきたいですね。

長期目線でお互いのキャリアのアクセルの踏みどころを、夫婦で調整し合って、家族を運営していく ほうが、健全なキャリア形成が行なえるのです。  実際、わが家も長男が小学校1年生ぐらいまでは、私がアクセルを踏み切れないキャリア形成をしてきました。子育てのために今のポジションから降りたり、転勤を断ったりもしています。結果的には、私はその間にさまざまな複数の副業をして、他に仕事の目処が立ったので、キャリアチェンジしています。今はチェンジした分、チャレンジにアクセルを踏むときが増えたので、その間の子育ては夫に任せています。

※長時間労働の場合、小手先のテクニックを使って時短をしても限界があります。転職をするなり、部署異動するなり仕事の環境を変えないと、長時間労働を止めるのは難しいのではないでしょうか。すぐに転職で環境を変えるての難しいかもしれませんが、将来に向けて目標をもって準備をしていくのが大事だと感じます。


■「子育て」の習慣──親も子も自立する関係

18 歳で社会に還すなら、親ができることは、わが子が生まれ持った 遺伝の中で「興味関心があること」「得意なこと」を見つけるための選択肢を用意してやる、 非共有環境を選ぶ際の応援をしてやる(選択肢を見せてやる、通学支援や学費を用意する)、これくらいしかありません。


子どもをいかに自立した子に育てるのか、日々育児に悩みは尽きません。

子どもの親になって感じるのは、環境って大事です。

実際に子どもがどういうキャリアを選ぶのかは子ども次第だと思います。

でも遊ぶのも働くのも、自分の身の回りにある環境の中から選んでいくものです。

選択肢がもっと広くあることを子どもには知って欲しいと思っています。

私は、塾にいかずに受験を乗り切ったのですが、今思うと一人で勉強頑張る以外の選択肢もあったんだと後から気づきました。


将来、親子でお互いの人生を尊重し合える関係になるために  たまに、ヘリコプター型の顔をしたブルドーザー型の保護者もいます。  子どもの目の前に並べる選択肢も、「親が嫌いなもの、子どもができそうにないもの(と親が判断した)」を取り除いた3、4個の選択肢を並べて、その中から選ばせる。


私はどちらかというとブルドーザー型の保護者になってしまっていました。

子どもに選ばせる選択肢を、例にあるような、親が選別して大失敗しないようなものを選んでいました。

朝の支度で時間がなかったり、公園で遊ぶときも親が面倒くさくない物を選びたいと、意識せずに選択でした。

親は子どもが失敗したら後片付けや、なだめるのに大変ですが、子どもの成長を考えると舗装された道を歩いていくばかりではよくありません。

子どもの悩む場面を取り除かないように心掛けていきたいと思います。


■「お金」の習慣──家族と自分のために経済的自立を目指す

何より「収入経路も、労働力も家庭に2人いる」 のは、「家族という名の共同プロジェクト」運営では、大きなリスクヘッジです。  もっと言えば、夫婦でチャレンジをするときに、共働きは大きな後押しになります。  例えば、「資格取得や学び直しで大学院へ行きたい」となり、大きな支出を伴ったりチャレンジのための収入減少が起きても、共働きならどちらかがカバーし合って、「今回はあなたの番、じゃあ5年後は私の番ね」など、家族の中で助け合いが可能になり


ライフシフトをお勧め的にあたりネックになるのは金銭面です。

教育→仕事→引退の3ステージから、途中で再度教育のステージをはさみたいと思った時に、たとえば1年でも仕事をしないのはかなり家庭にお金の面で負担です。

共働き家庭であれば、夫婦共に働き続けることを目指していくのがよいでしょう。

そしてどちらかが大きな支出を伴ったチャレンジのため収入減少が起きたとしても、共働きであれば、お互いにカバーが可能です。

自己投資は、将来大きなリターンで返ってきます。

株などの金融資産をいかに増やしていくかも大事ですが、人的資本のほうが一般的には稼げます。(サラリーマンの生涯年収は約2.5億円ともいわれます)

また収入経路は2つ以上確保しておくと、人生の自由度が上がります。

「労働集約型」、「資本集約型」を意識して、サラリーマンのかたであれば、本業とは別に「資本集約型」の収入をいかに作っていくかを考えていくとよいでしょう。


■おわりに

人生100年時代を考えると、定年を迎えた後でもその後の人生が長く続きます。

我が家は家族構成がある程度かたまり、今後のライフプランをたてました。

将来をみすえて、今なにを準備していくのか、夫婦で考えていきたいと思います。

最後に、私は子どもが将来大きくなって手が離れたら、リモートワークを活かして、好きな場所で働きつつ温泉につかっていたいという夢があります。

妻にそのことを話すと、温泉は賛成だけれど、自由に好きな場所で働いてそのときに私はどうするのと言われました。

じゃあ、妻も好きな場所で働けるように、Youtuberとか収入経路を増やしてみる?なんて冗談も交えて話し合いました。

どのように働いて、生活して楽しんでいくかは、個人次第、夫婦次第です。

我が家は我が家で、楽しい人生を生きていきたいと思います。


当時話題になったLIFE SHIFT本です。この本を読むとキャリアについて考えることができます。


漫画だとわかりやすいです。日本向けにアレンジされています。



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著者ワーママはるのこちらの本も読んでレビューをしています。 www.tomobataraki-lab.com

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