夏休みをとって実家に帰省していた。帰省すると毎回実家のITインフラを見直し整備している。
自分は社内SEのため仕事がらPCが動かないなどのシステム問い合わせを受けることもたまにあり、一般のかたよりはITリテラシーがある。一般的に両親はITリテラシーは高くなく、ITインフラの整備ができていないんじゃないかと思う。うちの両親はITに詳しくなく、ほぼ自分がIT設定の面倒をみている。
両親と離れて暮らしていると両親と確実に連絡がとれるようにするためのITインフラは必須なので実家に帰ると必ず整備をするようにしている。LINEやテレビ電話が実家とスムーズにできる環境は整えておくと遠くに暮らしていても身近に感じれる、LINEグループを家族で作っておけばちょっとしたイベントの写真を共有する敷居も下がる。
実家のIT設定で整備すべき箇所は以下の3つだ。
実家のインフラ環境の整備
離れて暮らす実家のため通信環境が何よりも大事だ。PCはWifiがないとネットに繋げられない。スマホでもWifiなしではテレビ電話などの接続に不安がある。スマホの通信契約が妥当かも気になる。また田舎の家は都会と比較して一般的に広い。
うちの実家は無線LANルーター1台では2階の部屋で電波の届かないスポットができていた。PCのネットワーク設定をITリテラシーの高くないと想定される両親で対応するのは難しいだろう。
通信環境の整備ポイント
- 通信回線の契約
- Wifiルータ
- Wifiの届く範囲、回線速度の実機検証
実際に実家で通信環境を整備が必要だったのはWifiルーターだった。実家の通信は光回線を利用しており、契約上は回線速度が速いはずだが通信速度を計測してみると0.5Mbpsぐらいの通信速度しか出ていなくて、光回線契約の割には速度が全く出ていなかった。0.5Mだとテレビ電話をしても通信不安定 動画がカクカクするような速度だ。
原因を調査すると通信会社(NTT)の無線機器をそのまま利用しており、その無線Lanの機能が5年ほど前のものとなっていて通信速度が出ていないことがわかった。そこで最新の無線Lanルーターを家電量販店で買ってきて繋ぎ変えたところ、約20Mから30Mは速度が出るようになり劇的な改善ができた。また機器を交換したことでWifiが飛ぶ範囲も広がり、家の中で繋がらないスポットがある状態も合わせて改善ができた。
最新のスマホはここ数年でWifiの対応規格が拡大しており、それに対応したWifiルータを導入すると良い。
PC Windowsアップデート
昨今ランサムウェアというセキュリティ問題も発生したこともあり、当たり前だがWindowsの定期的なアップデートはセキュリティ上欠かせない。またWindowsUpdateを自動更新にしていてもたまにしかPCを開かなかったり、通信の問題でアップデートがうまくあたっていなかったりでWindowsUpdateを最新にできていなかったりする。
PC Windows整備ポイント
- WindowsUpdateを自動更新にする
- 実際にPCを起動してWindows更新がされているかを確認する。もしWindowsUpdateされていない場合は手動でUpdateをかける
Windowsはほっておくと動きが遅くなったりしてWindowsUpdateをすることが面倒だと思うかもしれないがウイルスに感染して後々の処理に追われるよりはちょっとUpdateを帰省したタイミングでしておくのがよい。
今後のメンテナンスの手間に掛かるコストとウイルス等感染するリスクを考えるとスマホやタブレットだけでPCを使わないで両親のようなライトユーザーはいいんじゃないかと思えてくる。
スマホ/タブレットアップデート
最近両親が使うIT機器は専らスマホとタブレット端末だ。ガラゲーのときよりもセキュリティに気をつける必要がでてきた。またセキュリティだけでなく最新のアプリを使っていないと利用できない機能が発生する可能性もある。
スマホタブレット整備ポイント
- OSアップデート
- アプリアップデート
- アプリのログイン設定(タブレットのLineアプリに注意)
両親が使っているスマホが自分の使っているスマホと同じOS(iPhone, Android)かどうかで整備の難易度が変わってくる。普段自分はiPhoneを使用しており、両親がAndroid端末のため整備するにあたっての知識がなく苦労することが多い。
iPadでLineを活用している場合に引っかかたのがLINEのログイン情報がアプリアップデートをすると消えてしまい、都度ID/パスワード入力が必要になることだ。ID/パスワードを入力すれば良いだけではと思うかもしれないが両親からするとわけの分からないアプリだののID/パスワードなど覚えているか、ということになる。
うちはテレビ電話をするのにiPad Lineを活用している、そのためLINEは通信手段として重要だ。LINEが使えるかはタブレットのアップデートが終わった後に必ずログイン確認をしている。
今回購入した無線LANルーター↓回線速度が20倍になった。