共働き家庭は日々の家事育児に追われるので、柔軟な働き方ができるかが重要になってきます。
私は過去に大企業とスタートアップのそれそれで働いて、共働きでの家事育児を経験してきました。
大企業とスタートアップとで、働き方のメリデメがあります。どちらかが必ず良いというものではありませんでした。
それぞれにあった働き方をするのが大事です。
ここでは大企業とスタートアップの働き方を、共働き目線で良いところ、悪いところをご紹介します。
なお私の過去の体験(n=1)によるものです。
■大企業
良くも悪くも大企業は仕組みがしっかりしています。
良いところはビジネスが安定しているので、安心して働けます。
一方で、大勢の社員にルールを守らせる必要があるので、セキュリティなどはがちがちになっていたります。
・勤務形態
勤怠形態が柔軟かどうかは大企業の勤怠管理と勤怠システムに依存します。
社員が多いため、個別の社員の事情に合わせたカスタマイズはされずらいです。
全員にルールを守らせることが重要なので、いちいち個別の事情は相手にされない可能性があります。
また特別な事情を通そうとすると承認の壁を突破する必要がります。
たとえば、私が勤めていた大企業では、お昼休憩の時間が決まっていました。
お昼間に少し中抜けして、その後でまた仕事をするというのはしづらい環境でした。
勤務形態の柔軟性には欠ける一方で、勤怠手当は豊富だったりします。
長期休暇が制度として組み込まれていたり、ありがたい面も多かったです。
・リモートワーク
リモートワークできるかどうかは、業務内容と会社のITシステムに依存します。
大企業ではセキュリティインシデントを極端に嫌います。(大企業で不祥事があると、影響が大きいため)
かつ大勢の社員がミスをしないように業務を設計する必要があるため、セキュリティがガチガチになっています。
そのため、社外にPCを持ち出して在宅で仕事をすることに対してハードルが高いです。
在宅で仕事をする場合に、VPNというセキュリティの仕組みを使って社内のシステムにアクセスすることが多いです。
ただそのVPNの性能が悪くて、レスポンスが遅くてリモートワークだと仕事にならない事例もありました。
・残業
残業は部署によると思います。
大企業の場合、部署が違うと全然別の会社のように感じられます。
なぜか特定の部署がものすごく忙しくて、その部署には残業が嫌で行きたがらないなんていう部署もあったりしました。
人事部門、情報システム部門などは残業が多いため注意が必要です。(私は情報システム部門所属のため残業にまみれていました)
ただ、残業時間が違法に超過していないかどうかのチェックは厳しくされるので、過剰な働きすぎは抑制される傾向にあります。
大企業はコンプラ違反はさせないよう、性悪説で対応を進めます。
※私はプロジェクトマネージャー(PM)の職種です。PM職は、プロジェクトの繁忙に左右されて残業時間が上下します。またPM職は時間ではなく、成果で量る職種のため、時間管理はあいませんでした。
・給与
大企業なので、安定的な給与が保障されています。
社員グレードによってどれぐらいの給与が払われるのかが明確になっており、住宅ローンを組むな場合などにはある程度見通しが立てやすいと思います。
もちろん、大企業でも将来のことは分からないので、業績が傾けば安定的に給与が貰える保障はないです。
■スタートアップ
小回りのきくスタートアップなので、働き方がその企業と合えば、働きやすいです。
一方でいろいろと制度が整っていなかったりします。
・勤務形態
私が入ったスタートアップの勤務形態はフルフレックスでした。
細かい勤怠ルールは決まっていなくて、何かわからないことがあったり、前例がなければ、都度決めて対応していきました。
そのため、自分にとって働きやすいルールを、自分で決めて進めていける状態でした。
人によっては自宅の近くのコワーキングスペースを借りて、生産性を上げるという話をして、働きやすくしていました。
またフルフレックスのため、1日のなかで時間の融通が効きます。
保育園からの緊急コールが来たら、妻は出社勤務なので、私が保育園にお迎えに行くことが多くなりました。
また、平日の日中帯に気分転換がてら、近くのスーパーやドラッグストアに買い物に行ったり、家事育児を仕事の合間にしたりすることができます。
・リモートワーク
私が入った企業はフルリモートワークが可能な企業だったので、リモートワーク前提で働けました。
セキュリティは守るのは当然していくのですが、積極的に今時のクラウドサービスを利用してセキュリティと利便性を両立していました。
たとえば、Googleドライブを活用して、どこからでも社内のファイルにアクセスができます。
また、社内のコミュニケーションはチャット(Slack)を中心に進めており、スマホからでもちょっとした空き時間にパパッと返信ができます。
・残業
スタートアップなので、残業がものすごく多いかというと、これは企業によるかと思います。
最近だと、ブラック企業だと人が集まらない為、スタートアップでもホワイト企業として人材募集を掲げている企業が増えている印象です。
ただ、勤務勤怠管理の面で大企業ほどは守られていないので、残業が多い場合には自己防衛をしていく必要があります。
・給与
大企業よりは給与が全体的に低くなりがちです。
またボーナスの業績連投の幅が、大企業よりも大きく、自分たちの働きが悪かったら、ボーナスがダイレクトに下がるなんてことも経験しました。
スタートアップでは、その企業が成長することで、将来の給与が上がっていくことを目指して頑張っていくのが、会社の目的とあっていいんじゃないかと思います。
■おわりに
大企業とスタートアップ、それぞれに良いところがあります。
どちらが自分に合っているのか、適性をみてキャリアを決めるのが良いでしょう。
私はルールを必ず守る、みんな同じ時間に働くというのが苦手です。
セキュリティに厳しく、何か新しいことをやろうとすると止められる文化も苦手で、大企業はあってはいませんでした。
そのためスタートアップをキャリアの主軸におきました。(転職しました)
ただ人によっては制約が多くても、安定的な給与、守られた勤務条件は魅力だと思います。
人生100年時代、楽しいキャリアをつめるよう考えていくことが大事ですね。
最近こちらの本を読んで、あらためてキャリアを考えました。
こちらの本がLife Shiftの概要をつかむにはわかりやすかったです。
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残業続きでも工夫して改善していくことが大事ですね www.tomobataraki-lab.com