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【本のレビュー】糖尿病が怖いので、最新情報を取材してみた 堀江貴文著

今年になって健康診断で血液検査に引っかかり、健康に気をつけるようにしています。

人生100年時代の前提として、健康でないと成り立たないです。

歳をとっても趣味を楽しみたい(旅行に行きたい、ロードバイク楽しみたい)と考えています。

また子ども次第ですが、孫の面倒もみれる元気なジジババでいたいです。


糖尿病を含む生活習慣病は、生活習慣の乱れに起因しています。

それは、コロナのようなウイルスに感染することで発症する疾患と異なり、ある程度はコントロールが可能です。

逆に言えば、生活習慣を改めなければ、ドミノ倒しのように悪化していき、やがてコントロール不能となって発症してしまいます。

糖尿病は怖い病気だが、正しい知識をしって対策をすれば予防ができる病気です。


糖尿病が怖いので、最新情報を取材してみた」を読めば、糖尿病の最新の知識をつけて、生活習慣を見直すきっかけになります。

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糖尿病が怖いので、最新情報を取材してみた 堀江貴文著


本の目次

第1章 マンガ・糖尿病は怖い マンガ/西アズナブル
第2章 1問1答でわかる! 糖尿病の基本
第3章 こんなに変わった! 最新治療
第4章 すぐできる! 予防法


糖尿病の基本

糖尿病とはどんな病気でしょうか。

糖尿病により年間1万人が足の合併症で足を切断しているのです。

2020年の交通事故による死者数が2839人のため、その3.5倍にもなります。

恐ろしい病気ですが、病気進行中のときに、症状が現れずサイレントキラーと呼ばれます。


・糖尿病とは?

Q1 糖尿病とは?  糖尿病を一言で言えば―― 膵臓 から 分泌 されるホルモンのインスリン(Q4で説明) が十分に働かないために血液中のブドウ糖( 血糖) が増える病気――ということになります。  糖尿病は特異な病気です。たとえば内科医は通常、心臓の病気を 診る医師、胃腸の病気を診る医師のように、臓器別に分けられることが多い。ところが、糖尿病の専門医は全身に影響をおよぼすとはいえ、ひとつの病気を専門としています。これは治療や合併症を含め、臓器別に分けられないということで、この病気に対する患者さんの理解を難しくしている一因です。

知らず知らずに進行しているのが糖尿病です。


・糖尿病になりやすい人

Q7 日本人はインスリンの分泌能力が低い?  インスリンの分泌は、人種によって差があります。欧米人は日本人の1・5~2倍の分泌能力(分泌能) があると言われています。インスリンをたくさん分泌できる人は太ることが得意。つまり、インスリンは「肥満ホルモン」と言えます。  欧米人は過剰な食事を 摂っても、それに見合うだけのインスリンが分泌されるため、余分な栄養が脂肪として蓄えられ、太っている人が多い。なかには、われわれとは〝規格外〟の肥満者もいます。  いっぽう、日本人を含むアジア人はインスリンの分泌能が欧米人に比べて低いために、太れない。と言うより、太るよりも先に糖尿病になってしまうのです。具体的には、小太りでも糖尿病を発症しやすい。つまり、アジア人は欧米人に比べて糖尿病になりやすいと言えるのです。

日本人は体質的に糖尿病になりやすいため、より予防が必要です。

ちなみに、家族歴がある場合、糖尿病のリスクは高くなるとのことです。(糖尿病患者の約40%が血縁者に糖尿病患者がいると言われている)

遺伝するのは、糖尿病になりやすい体質です。

この体質に、過食・運動不足などの生活習慣が加わって糖尿病が発症するのです。

そのため、家族歴がある人は、自分はなりやすいかもしれないと考えて、気をつけて生活するのが重要になってきます。


・糖尿病になりやすい人の生活習慣

・食事の回数/時間が不規則
・早食い、大食い
・ご飯や麺類を好む
・スイーツなど甘いものを好む
・糖分を多く含む清涼飲料水をよく飲む
・お酒の過飲傾向がある
・起床/就寝時刻が不規則
・慢性的な睡眠不足
・喫煙習慣がある
・ほとんど運動をしない
・ストレスが大きい
※1個以上あると、糖尿病体質に移行しやすい

共働き子育てをしていると時間欠乏になって上記の生活習慣に当てはまってしまう人が多いのではないでしょうか。

1個以上あると、糖尿病体質に移行しやすいとのことで、気づかないうちに該当してしまっているかもしれません。


こんなに変わった!最新治療

糖尿病の治療は進化しており、過去の知識から、適宜アップデートしていく必要があるとのことです。

SGLT2阻害薬は2014年の登場以来、糖尿病治療薬の既成概念を打ち砕いた薬剤として注目されている。それまでの治療薬は膵臓に作用し、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌をうながして、血糖コントロールを改善するものだった。いっぽう、SGLT2阻害薬は腎臓に作用して、尿から糖( 尿 糖) の排出をうながす。体内に余っている糖を尿中にどんどん出して、血糖値を下げるわけだ。

堀江貴文さんは、予防目的でこのSGLT2阻害薬を服用しており、たとえば、大好物の寿司を食べに行く前などに、体重の増加防止のためにSGLT2阻害薬を必ず飲んでいるそうです。

SGLT2阻害薬は画期的な発明と著者は呼んでいます。

この薬では、糖尿病がよくなるのはもちろんのこと、驚くべきことに服用後に体重が落ちる効果があります。

体内で余剰な糖を尿とともにダダ漏れにして血糖値を下げる薬です。

糖の排出により、カロリーを体外に出すことになり、体重が落ちます。

また糖の排出をするだけでなく、塩分を尿とともに排出する作用もあり、塩分の過剰摂取が一因である心不全の予防にもつながるのです。


すぐできる!予防法

食事 ベジファースト

矢部教授の研究では、魚・肉などのおかずを先に食べた場合、ご飯など糖質を先に食べた場合に比べて、食べ物が胃から小腸へ移動する時間が2倍以上遅れたという。これによって、血糖値の急激な上昇は抑えられる。実際、血糖値の改善や体重減につながることが示されている。  ただし、「糖質5分あとまわしダイエット」にも注意点がある。糖質の前に食べるおかずに飽和脂肪酸が多く含まれる場合、GIPが多くなる。GIPは、飽和脂肪酸を多く含む食事を習慣的に摂取している人では体脂肪を増やし、糖尿病を悪化させる可能性があるのだ。

詳しい仕組みは十分にはわかっていないのですが、野菜に豊富に含まれている食物繊維を先に食べると、小腸での糖の吸収が抑えられるため、食後の血糖値の上昇が抑えられるといわれています。

いわゆる「ベジファースト」です。

おかずは肉よりも魚を多めで、野菜をしっかり食べるとともに、魚をご飯よりも先に食べることが大切です。

オリーブオイルも血糖値上昇に効果があると言われていますが、とりすぎは注意なので、オリーブオイルかけ過ぎはやめておきましょう。(サイゼリヤだとオリーブオイルいっぱいかけれて、美味しいですね)

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先日食べた家系ラーメン。ラーメンでもベジファーストは可能でしょうか


食事 甘い誘惑が断ち難い

「1カ月に数回、『デザートの日』をもうけるのはいかがでしょう。デザートを食べる分だけ昼食を減らし、昼食後にデザートを堪能するのです。日中はエネルギー消費が盛んで、デザートで摂ったカロリーを消化しやすいですから。ただし、糖尿病患者さんの場合、薬物療法とのかねあいもあるので、実践前に必ず主治医に相談してください」  1日のなかで果糖を摂るタイミングも重要だ。 「夕食後に果物を食べるのは、なるべく避けていただきたい。果物に含まれている果糖は過剰に摂取すると、肝臓で脂肪の合成を促進し、肥満や脂肪肝を 来します。果物はビタミン・ミネラルが豊富ですから、ぜひ摂ってもらいたい。夕食後ではなく、朝食・昼食時に手のひらに収まるくらいの量が最適

子育てをしていると、毎日子どもが目の前でおやつを食べているので、甘い誘惑に打ち勝つのが難しいです。

ただ、毎日デザートを食べていては健康によくないので、本書にある「デザートの日」を設けてみるのがよさそうです。

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子育て中だと甘い誘惑がたくさんあります


運動習慣

つまり、食事で糖を摂りすぎないようにして、運動で糖を燃やせば、血糖値は下がる。糖尿病治療において、食事と運動が車の両輪にたとえられるのは、この理由からだ。 「1週間 合計で 30 分のウォーキングでも、予防効果はありますよ」  これは、忙しい人・面倒くさがり屋の人には朗報だろう。なにしろ、毎日でなくていい。たとえば雨だったり、飲み会だったりして今日・明日ができなくても、1週間のなかで 帳尻 を合わせればいいわけ

幸いなことに週1回合計30分のウォーキングでも効果があるそうです。

30分のウォーキングであれば、通勤を利用して一駅多く歩くなどで日常生活に組み込んでいけるといいですね。

「2016年頃から、座りすぎによる糖尿病発症リスクを軽減する方法が報告されるようになりました。たとえば、デスクワーク中に 30 分に1回、数分間立ち上がって伸びをするだけで、血糖値を下げる効果があることが報告されています。つまり、ごく簡単な運動でも、効果が認められることがわかった。しかも、この研究は糖尿病になっていない方を対象にしたものですから、糖尿病予防に有効と考えられます。  逆に、激しい運動を短時間行なった場合に糖尿病発症リスクが軽減するかについても、世界で研究が進められています。私は2016年まで慶應義塾大学におり(医学部講師)、スポーツ医学総合センターで行なった高強度の 間欠的 運動(インターバルトレーニング) 研究にかかわりました。具体的には、健常者が激しい運動を 60 秒行ない、 60 秒休むを1セットとして1日 10 分程度、週2~3回行なったところ、 16 週間後にインスリン感受性が改善しました」  糖尿病予防における、運動の重要性をおわかりいただけただろう

デスクワーク中心のかたは、少なくとも立ち上がって伸びをするだけで効果があるそうです。

これは取り入れていきたいです。(Apple Watchだと1時間に1回立つことを促す機能がり、役立っています)


在宅勤務だと簡単に運動不足になるので、最近はYouTube動画で運動を習慣化できないか試みています。 www.youtube.com

テレビの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で宅トレYouTuberが紹介されていて興味をもちました。 www.youtube.com


おわりに

本書を読んで、日本人は糖尿病に体質的になりやすく、予防が必要という認識をもてました。

また予防をすればコントロールできる病気であるので、本書で得た知識を元に対策をうっていきたいと思います。

自分の生活習慣を振り返って考えてみると、糖尿病にかかりそうなことをしていました。

人生100年時代を健康に長生きをしていきたいので、正しい知識をもって糖尿病予防していきます。



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